「いつも固茹でにしていたわ…」腸活したい人がやらないほうがよい卵のNGな食べ方とは?栄養士が解説


1日1回は食卓に並ぶという人も多いくらい私たちにとって馴染み深い食品である卵は、別名「完全栄養食品」と呼ばれるほど、栄養価が高い食品です。そこで、今回は管理栄養士的視点で完全栄養食品である卵を食べる時に気をつけたいことをご紹介します。
卵はなぜ完全栄養食品と呼ばれる?
卵は、ビタミンCと食物繊維以外のたんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルと人間が生きていくために必要な栄養素がほとんど含まれている栄養価の高い食品の代表選手です。

また、卵は体内では合成することができない必須アミノ酸をバランスよく含んでいることから、アミノ酸スコア100の良質なたんぱく質源でもあります。加えて、他の食品と比較して、良質なたんぱく質を効率よく摂取するのにも最適です。
卵と一緒に食べたいおすすめ食材
卵には含まれていない食物繊維とビタミンCを豊富に含んでいる食材と言えば、野菜です。特に、緑黄色野菜には、脂溶性ビタミンA・D・E・Kが豊富に含まれており、脂質も含む卵と一緒に摂取することで吸収率をアップします。

他にも、食物繊維を豊富に含むきのこやわかめなどの海藻も一緒に摂取するとよいでしょう。
卵は調理方法が大事
卵と言えば、いろいろな調理方法で楽しむことができますが、どのような調理方法にするかで、体に与える影響力も変わります。卵に含まれるビタミンB群は水溶性で熱にも弱い栄養素です。生きていくためのエネルギーを作るために必要なビタミンB群をしっかりと摂取したい場合には、生で食べるのがおすすめです。

胃腸にできるだけ負担をかけずに食べたい時には、体内吸収率が約97%と言われる半熟卵がよいでしょう。固ゆで卵の消化時間が約3時間に対して、半熟卵は1時間半と言われています。ただし、食中毒の心配や食べ応え、腹持ちが気になる人は、固ゆで卵で食べるとよいでしょう。
おすすめな卵を食べるタイミング
完全栄養食品の卵ですが、炭水化物の含有量は決して多くはありません。そのため、忙しい朝に、ごはんと一緒に卵を食べるのは栄養バランス的にもおすすめですよ。卵かけごはんが1番手軽に取り入れやすいのではないでしょうか?もしくは、腹持ちを重視する場合、固ゆで卵もよいでしょう。

また、麺類を食べる時は、たんぱく質が不足しがちなため、卵をトッピングするのもよいでしょう。加えて、ゆで卵を常備しておくと、ちょっと小腹が空いた時の間食にもおすすめです。
【参考文献】
文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
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